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シンプルとベーシックな生き方の考察。

歯科衛生士が勧める歯科検診の話。

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こんにちは、実は歯科衛生士をやっている私です。
皆さん、最近歯医者さんに行きましたか?今日は歯科衛生士としてお勧めしたい、定期検診についての記事です。

歯科の定期検診とは?

定期検診やメンテナンスと呼ばれるもので、虫歯や歯周病の状態をチェックし、お口の中のクリーニング(歯石除去)までを行うのが一般的。
保険診療と自費診療どちらをメインに行っているかでクリニックによって内容や値段は異なるかと思いますので、詳細はかかりつけのクリニックにお問い合わせ下さい。
一昔前は歯科と言えば痛くなってから行くところで、出来れば行きたくない、、、という方がほとんどだったのが、最近ではクリーニングをしてもらいたいと予約してくれる患者様も多くなってきたなという実感です。
ただ、悲しいことに世界と比べた時に日本はまだまだ歯科の「予防」という概念は浸透していないのが現状のようです。こちらの記事はスウェーデンとの比較ですが、こんなにも違うのかと思うと、私たち歯科衛生士としてはまだまだ課題が山積みです。

clinica.lion.co.jp

定期検診を受けることで得られるメリット

状態の良い方であれば半年に1回行けば十分な定期検診。実は受けて頂くことでこんなメリットがありますよ。
  
・虫歯や歯周病を早期に発見出来るので、もし治療が必要になっても少ない回数での通院で済む(治療費も節約できる)

・クリーニングを受けてお口の中がさっぱりつるつるになる

・ブラッシングなどホームケアの確認とアドバイスを聞くことが出来る

逆に痛くなってから歯科にかかるのを繰り返していると、、、

・虫歯や歯周病が重症化してしまっているケースが多いため、治療回数が多くかかってしまう可能性がある

・治療費が嵩む

・治療回数が多くかかると通院するのが億劫になってしまう

虫歯や歯周病は痛みの出ないものもあり、自分自身では気付かないケースもあります。もっと早く歯科医院に行けばよかった、となる前に定期検診でチェックを受けましょう。

歯ブラシが上手な人があまりにも少ないという事実

私たち歯科衛生士の仕事の中でとても大事な「ブラッシング指導」。患者様に普段磨いているように磨いてみて下さいと伝えると、私の中の統計ではきちんと磨けている方は全体の1割から2割ほど。歯科医院でクリーニングしてもらうのももちろん大事なのですが、あくまでも私たちがクリーニングしているものは歯ブラシでは取りきれない汚れです。
せっかく治療をしても、虫歯や歯周病の大きな原因である「プラーク歯垢)」が日々のブラッシングで取れていなければ全く意味が無いのです。私たちの啓蒙不足もありますが、残念ながらそれを理解して頂いている方がとっても少ないのです。今日の記事は定期検診を勧めるはずが、それ以上に伝えたかったのは、、、皆さん歯ブラシちゃんとやって下さいねー!!ということです。

まとめ

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正しいブラッシング方法を覚えて、それを日々実践し、定期検診でチェックを受ける。このシンプルなケアを続けていくだけで年を重ねてもずっと自分の歯で美味しくご飯が食べられます。ちなみに正しいブラッシング方法は必ず歯科医院で歯科衛生士に教えてもらって下さいね。このブログの中でも少しずつリアルな歯科関係の記事をアップしていきたいと思っていますので、これが聞きたいなどリクエストがあればお待ちしています!